とってもとっても疲れた
昨日.一昨日とこたこたに疲れた.お仕事でのお話.
沢登りと山登りの二日間.
初日は沢登り.沢は流れが緩やかで水量もわずかだったので歩くことは左程たいへんではなかった. ツルツル滑るんじゃないか,と思っていたけれど全く滑らなかった.沢の底は滑っていないのだ.何故だろう, 聞いてみると,雨が降ると大量の土砂が流れてくるから滑りるまで行かないそうだ. 沢の脇の大きな石は苔むしていた.そこまでは水量はないのだろう.
滑りはしなけれどけれど,帰り道は下りで,へっぴり腰で歩いた.そのせいで膝ががくがくになった.
翌日山登り. この日は藪の中ではなくれっきとした登山道を歩く.
標高が高くなれば涼しくなる, これは全く正解だ. けれど, 残暑が厳しい日にはよっぽど高いところまでいかない限り現実的ではない. 暑さと筋肉痛と疲れと闘って標高が900mくらいになってやっと涼しい風がやってきた. 但し,登り口から10kmくらいまでは車で. そこはすでに標高が500mは超えていた. 目指す場所は標高1,100mほどだったから正味600m登ったわけだ.
頂上近くなるとヒバがたくさん生えていた. さらに上に行くと矮性になったヒバが大きなヒバの周りを囲んでいる. まだ幹が細くて風に吹かれて曲がったのだろうか. ヒバは成長がとてもゆっくりしている, とネットの植物図鑑に書いてあった. それなりに大きくなるとスクッとたつようになるのか. 矮性のヒバは初めてみたけれど, 林の木の間がヒバで埋め尽くされている光景はとても感動を覚えた. よく見ると, 丈が10~15㎝くらいのヒバの幼木がたくさんあった.
ヒバが現れるのと同時期くらいにリンドウが蕾を膨らませていた. 青紫の大きな蕾. 大概は一本, 時々2,3本, あまり群れずにスッと伸びている. 頂上に着くとリンドウは群生していて花を咲かせているものもあった.
仕事で山に登れる, こんなに素敵なことはない. 登っている最中はしんどくて, 暑いし, 足は痛くなるし, 汗で体はベトベトで臭いし, ほとんど良いことないのになぜかいやにならない. つまり山が好きだってことだね. 山の樹々たちや草花にエネルギーをもらっていたからだ. 大きなブナがたくさん, ヒバがたくさん,ダケカンバがブナに交じって木肌を輝かせていた. そこに木があるのは私にとってしあわせなことなのだ.
しあわせにはちがいないけど, 翌日はしゃがむのに時間が必要なくらい筋肉痛だった.
その筋肉痛も苦にならないくらいヒバやブナ, リンドウが私に満足感をもたらした.
すてきな光景をありがとう. 穏やかな静寂の時間をありがとう.
また, いつか逢いましょう, 山のみなさん.
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