2024年4月27日土曜日

思考を逡巡してみる

どんどん緑が濃くなってきた.  田んぼの所々には緑色のカーペットができている. 麦だ, 穂をつけてすくっと伸びている. 

カエルがひっきりなしに鳴いている. キジも, ウグイスも, ガビチョウも絶え間なくさえずっている. のどかな里山の春. だけれど, 昨日から日差しが強い, ,そして暑い. まだ4月だというのに. 去年も異常に暑かったけれど今年もなのか. 

リンゴの花が見ごろになっている. 白い蕾や花に朱色がかったピンク色の筋が入っている. とてもきれいで上品だ.


少し思考の力が弱くなってきた. 暑くなったこともあるけれど, 自分だけで結論がだ出せない雑多なことに気をとられているからだ, と思っている. 基本, 雑多なことで忙しく動くのは好きなのだけれど, 何か引っかかりができると情緒が乱れる.  これは直したい私の癖だ. 引っかかりがなくなればよいのだけれど, 無意識に何かを感じ取るか, よくない感情を取り入れるかをしている.  今まではこうなると, とことんこの感情から逃げていた. 考えると気持ちがとても疲れてしまうから. だけどせっかく還暦になったことだし, 変化をつけようじゃないか, と自分に問うてみる.


この気持ちを表現するのも, 言葉が見つからず, 本当にその気持ちかじぶんでも確信が持てず, 疲れてしまう. 


きっと癖を直そうとするより, 今はこういう気持ちなんだ と確認するだけでいいのだろう. 何とかしよう 解決させよう, とするとうまくいかなくなりそれが悩みとなる. あくまで私の場合はの話. いや, ちがう. 私は悩みはもたないから. ただ自分の気持ちの確認だけでいい. 

今日はきもちがくすぶる日だった, でいい.

前向きも後ろ向きもない. 道はいくらだってある. 行く道をまちがえたら引き返そう. それはやり直す体力とチャンスを持っているということだ. 


時間があるとじっくり物事を考える余裕ができる. じっくり考えてそれを言葉にして表現する, これをしていくと自分の気持ちの整理ができる, とわたしは思っている. 

そう, 気持ちの整理だ. 

グタグタかいてきたけれど, やっと収まりがついた. 


やっぱり表現するって大事 , わたしにとって.


 



2024年4月26日金曜日

 朝からいいお天気だ. そして日差しが痛い. 

意味もなく広い我が家のお風呂場. 冬場は冷えるからさぞ光熱費がかかると思われる. さらに天井も高い. 掃除も大変. 金銭的に余裕が無かったのでリフォームは, 蛇口とシャワーのみ交換. 床と壁の半分はタイルで, もう生産されていないそうだ. きれいなオフホワイトだったから張り直ししたかった. 残念. ということで昔ながらのお風呂場だ. 乾燥機能は換気扇のみ. で余計にお掃除が大変になる. 梅雨時が今から心配だ.


タイピングの練習をしていると, さっと何かが横切った. きっとカメムシだ. 大変大変と止まったところをガムテープで確保. カメムシではなかった. ハエのようなでもハエにしてはずいぶんスマートな虫だった. やれやれ. ところが, 犯人は違った. ブーンとまだ飛んでいる. あの飛び方はカメムシではない. カメムシ研究家ではないけれどわかる. あれはハエだ. 間違いない. 卵を産み付けられたらたまらない. スプレーを片手に居場所を探す. お線香を焚いたので別の部屋に移ったようだ. 私の寝室の窓に引っ付いていた. 執拗にスプレーをかけ弱ってきたタイミングで外に出した. 

ごめんね, 人間の都合なんだ. 

君たちは君たちでしぶとく生きてくれ. 

 


さて本日は庭の草刈り決行. 刈払い機初挑戦. ススキと芝を刈り込んでそのままになったところに新たに草が生えてきて土の上に草の層ができていた. 刈った後の草は当然枯れていて, それが機械の刃に絡まる. 刈った後は文字通り虎刈り. 達成感はこれで無くなった. かえってゲンナリしてしまった. 自分のセンスのない作業に悲しみを覚える.

いいさ, また草は伸びる. リベンジのチャンスはいくらでもある.


手がしびれてきたので今日はこれでおしまい. 油もなくなった.

生協の個配が届いていた. 楽しみにしていた笹団子がきてるはず. いそいそ取り込む. なんと, すべてダブって配達されていた. 食品関係は返品不可能. ペットボトルでも. とにかく原因を調べないと. 配送センターに連絡すると理由が分かった. 注文をアプリでやり且つ返却箱と一緒に注文書を入れてしまったからだった. 気を付けよう, あ~卵が4パック(いつも2パック注文している). 卵料理, そうだ, スフレを作ろう!あれは卵をたっくさん使うから. 

よし, 明日ね, スフレ. 今日はバナナロール作らなかったけどそれは次回にして, スフレを作ろう. いろいろ作るものが出るもんだ. 


そしてそして, 今日はコーヒーバタールをつくった. 出来上がり撮るの忘れたけれどおいしく焼きあがった.

 

表面の白いブツブツはオートミール. 
 このダッチオーブンは私にはとても扱いやすい. しかも省エネ. 

難を言えば, 焦げたところをタワシでゴシゴシできないこと.


昨日走った林道脇に, ギボウシがたくさん芽を出していた. 葉も5㎝程度, 草丈も10㎝もないくらい. 夏になったら両脇花畑になるのかな. 
我が家の北側に植えたいギボウシ. ヨモギやスギナに負けないで育つだろうか. 


ちょっと前までカエルとカラスがうるさく鳴いていたのに, 急に静かになった. 日が沈んだからだろうか. 辺りは真っ暗だ. みんなお家に帰ったかな. おやすみなさい.










2024年4月25日木曜日

ここ二日ほど 天候が悪く気温も低かった. 今朝も少し肌寒い感じだったが7:00前には雲が消えて青空が広がってきた. 一気に気温が上がった. 湿度もあがった. 

窓からの風は心地良いが, 日差しは強烈だ. 60歳の肌にこの日差しは痛い. 


サイクリングに行こうかどうしようか, と迷っていたらどんどん暑くなってきた. そうだ, パンを焼かないと…と思い出し, ただいま焼き上がりを待機中. 良いにおいがキッチンに充満してきた.

焼きあがったらサイクリングに出かけよう. 

少し風が強くなった. 暑すぎずいい感じだ. 


一昨日, イチゴのロールケーキを作った. 我ながら美味かった. 見栄えは悪いけれど. そこで調子に乗って今度はバナナでロールケーキを作ろうと企んだ. サイクリングの帰り道, バナナと生クリームを買って帰ろう. 







ダムがあった. 手前の花はウワミズザクラかな. 
風が強く水面が波打っていた.














こんな道がずっと続いた. 
ダムがある所までは比較的平坦な道だった. そのあとはひたすら登り路.


頂上に到着. 周りは牧草地が多かった. 雲が迫力があった. 近くにクレーン射撃場があって, バァーッンと音がひびいていた.


マップの見間違いで, よくわからないところに来てしまったけれど, 多分大丈夫. 野生の感がgo!と言っている.


今日は走った, そして, 登った. ひたすら登った.
きつい坂道でも, 雨上がりの針葉樹の森はフィトンチッドが充満していた. だから元気になれた. 

疲れすぎて, 夕食のメニューが決まらず, リビングをグルグル歩き回る. だからと言ってメニューが決まるわけでもないけれど, 腰を下ろすとそのまま寝てしまいそうだから.


バナナと生クリームを買ってきたので明日バナナロールを作ろう.
詳しいレシピはこちら
       https://designstoriesinc.com/jinsei/daily-2440-1/
私の好きな作家さんのブログ, 


2024年4月23日火曜日

春は……



 春はあけぼの. やうやうしろくなりゆく山ぎは, すこしあかりて, 紫だちたる雲の細くたなびきたる.

枕草子の有名な出だし.


雲は細くたなびいてはいないけれど, 

日の出にタイムラグがある我が家のあけぼの. 



≪春は樹々の芽吹き. やうやう薄緑になりゆく里山のぐるり.≫Mido流枕草子.  リズム感がないね. 字余りだし.







Mido邸から10kmほど西側.  ここから自宅までほとんど急な下りだったからかなり高台かと思われる.
 


我が家の東側にある果樹園畑.  白いのは梨の花. 
針葉樹と落葉樹のコントラスト, 春の色合い.





どこを走っても, 鳥の声ばかり. 時折車が通りすぎる.
里に下りてくると, トラクターや草刈り機の音. 

のどかで穏やかな里山の春.





少し前に北側のスペースのヨモギと格闘して, 少しは見栄えがよくなったと安心していたら, なんとこんどはつくしとスギナがニョキニョキ出ていた. スギナがヒョロヒョロではなくニョキっとつくしよりも太くて驚いた. うかうかしているとスギナが地面を覆ってしまう. さっそくスギナ退治を始めたが, 根が地中深く, きれいに撤去出来ない. バケツの中は葉っぱではなくて根っこであふれた. 表面は何も生えていなくても, 地面のすぐ下に芽を出している. ヨモギよりやっかいだ. なんでそんなにネットワークを広げないといけないの?

バケツに山となった根っこを見てある程度の達成感はあるけれど, ちっとも進まない. 


刈払い機で庭の草刈り, 北側の除草, 車の運転練習(実は運転がとてつもなく下手. 🚲は少し自信がありますが. 車で動かないと仕事に行けない場合を考えて今から練習), タイピングの練習(文字うちがとてつもなく遅くてよく間違える. どうにも仕事が見つからない時のために在宅でタイピングの仕事ができるように今から練習), 放送大学の講義, まもなく通信指導が入るのでその範囲を終えないとならない.

全て自分でやらないとならないこと, 計画的な行動が不得手なのでそこが大変なことろだけれど, 里山に引越したことはそういうリスクを解っていたから, なんとかしないとならない.  やることがたくさんあるというのは, ありがたいことだ. ただの負惜しみだけど.


刈られても刈られても, 抜いても抜いても,這い上がる. そんなヨモギやスギナのように逞しい気力, 体力をあの根っこからチャージできないかしら. 





2024年4月20日土曜日

よろこびの春

 里山は一気に春めいてきた. 山々はほんの少し前までは薄茶色だったのに今は色っぽい緑色. 我が家の前方に広がる小高い丘の果樹園は今梨の花が満開だ. 梨畑の輪郭を縁取っているのは軽自動車一台分の通り道. 

小川の水は勢いを増し, 道端の草も次々花を咲かせる. 鳥たちは忙しく囀り飛び回る. あちこちでトラクターの唸る音が聞こえてくる. 


エネルギーに満ち溢れている春だ. 空気中に春があふれている. こんなにも春を全身で感じたこと, そしてそのことを意識したのは何時のことだったろう. 私の体の中に春の空気と色とにおい, そして里山の春の姿が入り込んでくる. 

スウェーデンの児童文学作家, リンドグレーンの<山賊のむすめローニャ>を思い出した. この物語の一番最後のところだ. 山賊のむすめのローニャと同じく山賊のむすこビルクは森の洞窟で暮らしていた. 冬にそれぞれの家に帰り,春になってまた洞窟で暮らしはじめる. 

≪「こわがらないでね, ビルク」とローニャは言った. 「これから, わたし, 春のさけびをあげるんだから!」   そして, ローニャはさけんだ. 鳥のようにかんだかい, よろこびの声が, 森のはるか遠くまでひびきわたった. ≫  

   アスリッド・リンドグレーン作  山賊のむすめローニャ より

そう, まさにわたしはローニャの気分だ. 




手前の道を上っていくと厩舎がある.   優しい顔の馬がじっとみつめてきた.


上の写真の左手側. 

道の脇の黄色っぽいものはタンポポ. 

その他に, ムラサキ, ウスムラサキ, シロのスミレが咲いている.  ウッドハウスもあった.





写真の編集がうまくできなくて, せっかくの梨畑がただ白くなってしまっただけのものに.

春の芽吹きをお楽しみください.






手前の白いのが梨の花. ただいま満開. 花の香りはあまりいい匂いではないけれどおいしい梨ができあがる.





当たり前だけれど, どこまでもどこまでも春. 大気中に春が充満している. やがて, 少しずつ夏に浸食されながら姿をけしてゆく. どこまでもどこまでも夏がやってくる. 季節は巡る. 

地球のシステム, 植物の化学反応で人は支えられている.   


穏やかで暖かく, 嫋やかな, だけれど力強い春.  今を, 小さな自然の一こまを胸に留めておこう. これはわたしにとって心の糧になる. 


2024年4月15日月曜日

 庭木が花を咲かせた.  ドウダンツツジだった. 2mは優に超える高さ. こんなに背が高いものは初めて見た. ネットで調べてみるとそれなりに大きくはなるらしい. でもこの木は横に広がった方が見ごたえがあるし, 見上げる木では無いようなイメージがある. 葉が出てきたら様子見して更に今日剪定をしよう. 葉が散るときの処理も, こんなに背が高くては大変だろうと思われる. 


今日は夏日. そう気温が25℃になった. まだ4月, しかも半ばだというのに. 昨日はスーパーでイチゴが安売りしていた. 高温で早熟になったためだそうだ. 農家さんも大変だけれど植物もこの気温に適応すべく自身の体内で化学反応を忙しくしているのだろう. 

先日聴いた植物の講義では, 光合成の化学反応の説明があった. 私より年下の女性の先生だったが, 文字列を追ってもさっぱり理解ができなかった. とても複雑で込み入った経路を経て植物は栄養を蓄え, 呼吸をし, ヒトを含む動物に栄養を供給してくれていることがわかった. が, 45分の講義なのに3時間かかって理解できなかった. この講義は理系でないと無理だと確信する. 


気を取り直して次にいこう.  と, 自分を鼓舞できたのは, ウグイスのおかげ. 講義を聴いている部屋に聞こえてくるウグイスの発声練習. “ホ~, ホケキョ,  ケッキョ, ケッキョ, ケッキョ, ケッキョ, ケッキョ”と終わらない. あの小さな体で響く鳴き声はホケキョと終わらなくてもそれはそれはきれいな音色だ. "ケッキョ, ケッキョ"を聴きながら, 難しい講義を聞き終えた.  でも疲れた. 


ウグイス君, 一緒に頑張ろう.

県庁所在地から45kmほど南西方向にあるMido邸.  日中の気温は街中とそれほど変わらないけれど, 太陽が西の山の陰に隠れると途端に気温が下がる. やっぱりここは田舎だ. 山の陰に隠れただけで日はまだ沈んでいない. だから外は明るい. 夕涼みができる. 

だけど, 今からこんなに暑いなんて…. 



2024年4月12日金曜日

もりもりに贅沢な…

 気持ち慌しくなった我が家.  26歳の息子は今日から専門学校へ. 一昨日から私は近くの農園にパート. もっと仕事をしたい, というか収入が欲しいのだけれど, 田舎は農作業的な仕事の求人がほとんどない. 憧れの林業に足を踏み入れたいのだけれど, 体力と体の不具合と車の運転と盛りだくさんの不安要素があるため断念. 

庭の手入れのこともある. もう少し今の仕事に慣れてきてから考えようかな. 農園の仕事はこれから秋にかけて少なくなるそうだ. 

別荘の管理人という求人があって, これは楽しそうと思ったが, 同じ町内だけれど自転車ではとても大変な距離で, 週5日程度となるとますます無理そうだ. もう少し探してみよう. 家の中は少し落ち着いてきた. 不具合は多少はあるけれど困るほどではない. 


ここは新学期が始まった時期なのに, 静かさがうるさいくらい静かなところだ. 草木の芽吹きが聴こえてきそうな, そんな里山の一角のMido邸.

前のブログで"ゆっくり ”が良いと書いた. それはそうなんだけれど, じぶんに合ったスピードでの方が良かったかな. そう, 自分スタンダードだから. 


剪定したツバキの枝先に大きな蕾が付いていた. 花が咲くかと花瓶に生けたらなんと咲いてきた. 真っ白で大きな花. 庭の花はまだ咲いていない. 




うれしいではないか, 庭の花を採ってきて活ける, なんて贅沢な生活. ムフフとなる. 



以前住んでいたマンションのベランダで育てていたラベンダーとローズマリーの植木. すっかりいじけた姿になっていてすぐにでも地植えにしたいところだけど, 庭は荒れた状態なのでもう少し我慢してもらおう. 


仕事の帰り道, 遠回りしてサイクリング. 桜, 梅,桃, モクレン, コブシ, ハナズオウ, たんぽぽ, スミレ, カタクリ, キクザキイチゲ, もりもりのお花見ができる, 贅沢な帰り道. 感激してる還暦のわたし.  穏やかな春のいちにち.


2024年4月9日火曜日

 昨夜から雨だった. 今朝も雨, それもしっかりした雨降り. 雨音が激しい. 今日は少しの青空を期待するのも無理だろう. 地面も少し乾いてきていたからちょうどよい潤いだ.  私も体を休ませよう. 昨日カエルの声がずいぶん聞こえたのは雨予報だったのかな. 

先日, 知り合いから刈払機を譲っていただいた. 下草はこれに任せたい. 芝生と雑草の揺れる野っ原を目指す. 


我が家のキッチンはガステーブルとレンジフードをリフォームした. そのガステーブルに小さなダッチオーブンがついてきた. 

最近, そのお鍋でグリルのオーブン機能を使ってパンを焼いている. これが実においしい. いろんな作り方をやってみて自分の好みのやり方を見つけた. 

手作りパンは過去にいろいろ失敗を繰り返してきた. ホームベーカリーでお世話になったこともあった. この鍋のおかげでパン作りブームが私に到来. 人にはそれぞれブームがあると実感. そして手作りをするときの私にとっての最大の心得は, 気持ちに余裕があることだ, と悟った. 悟りを開くのにいい年齢だ, 還暦のこのとき. 


さて, そのレシピを紹介. 写真を撮ることを忘れていたから, 次回, 気が向いたときにアップしよう.  

  *材料   小麦粉(強力粉,私はリスドォルを使用)  300g                                                水                                                   200cc                                                          salt                                                       5g                                                            yeast                                                    5g                                                           honey                                                  10g                                                           butter                                                   20g                                                       olive oil                                                 適宜

  *作り方   小麦粉と水を捏ねる.  柔らかくなったら1h寝かせる.     salt,yeast,honeyを混ぜ捏ねる.  2,3倍に膨らむまでラップをしねかせる.    ダッチオーブンにオリーブオイルをぬり整形したパン種をいれる. 鍋の7,8分目くらいまで膨らむのをまつ. 膨らんだら2,3か所切込みを入れ, そこにバターを押し入れる. 鍋に蓋をしてグリルに入れる. 22分に設定し, その後45分グリルに入れたままにする.   

外はバリバリに中はふんわりという食感になる. あっさりの方がお好きな方はバターは入れなくてもいいかと. 

私にとってパン作りの 最も大事なところは, パン種がちゃんと膨らむまで時間に囚われないで待つこと.  そう, 人生に焦りは禁物ってことだ.  ”余裕”っていうと少し威張った感があるし, ”ゆとり”っていうと上から言い聞かせるようなイメージが私にはある. ”ゆっくり”, これが, この表現が自分には心地よい.


パン作りも然り, 庭作りも然り, 私の人生はゆっくりが合っている.




パン種をダッチオーブンに入れる.

ダッチオーブンにたっぷりオリーブオイルをぬると焼き上がった時, 底がパリっとしていて香ばしい.



 

これがガステーブルについてきた

ダッチオーブン. 

鋳物でホーロー加工されている.  


2024年4月7日日曜日

 すっかり自宅の庭の手入れの記録になっている, このブログ. そして今日もまた庭にいる60歳の私. でも今日は木の剪定じゃないぞ. 下草を鎌で取っている.

草取りにしたのは右手が疲れたのと, 首がずっと上を向いていたので疲れたのと, 剪定が少し飽きたから. 朝から天気が良く日差しも強かったから北側の草取りをすることにした. ガス屋さんや水道のメーター検針の人が困らないようにしなとね. 

北側は一面砂利が引かれていて, かつその下に防草シートがあったけれど, シートはもう役立たず. 家の周りの敷石淵にずらりとヨモギが勢ぞろい. これがまたおいしそうな柔らかい薄緑色で, ヨモギ団子が食べたくなる葉っぱ. それなのにこの草の地下茎はなんてたくましい. 縦横無尽に根を走らせている. そのヨモギの脇にスギナの根っこがつくしと一緒になって地下を這っている. 

さすが10年放置の庭. こんなにすさまじいとは思わなかった. 


最初はヨモギと戦っている気分だったけれど, どうしたって植物には勝てないでしょ, わたしたち. だったら共存という選択しかない. 共存する, その着地点をどこにもっていくか. んーんっ, 着地点じゃなくて妥協点だね, こちら側の. 

君たちが出てきたらこっちはさっさと刈る. それしかないね. うん, そうしよう.  気持ちに余裕が出てきたらお団子に入れちゃうよ. 


腰を伸ばす, 上空で音がした. 飛行機だ.   はるか遠くを飛んでいる飛行機は全く音がしなかったのに, その飛行機は機体の色がわかるくらい低空飛行だ. 

きっともうすぐ着陸だ. そうだ,思い出した, 以前空港付近に住んでいたころ, 西側の空から何かやってくると思うと飛行機だったこと. この辺からもうこんなに低空飛行なんだ. 昔の記憶と現在の風景がつながった. 


過去と現在のつながり, 当たり前のことを妙に実感した春の休日.

2024年4月6日土曜日

陽射しが日に日に強くなっているように感じる. 朝は5℃前後で寒いのに. まだストーブは手放せない, にも拘わらす日中は20℃くらいまで上がる. 部屋の中はもちろんもっと暑い. もうじき夏?私の苦手な暑くて鬱陶しい夏が来てしまうのか. 

いやいや, まだ春が, 本番でないぞ. 夏はそれからだ. 季節を急かしてはいけない. ゆったりとやってきて, 静かに去っていくものだから. 


どんなに暖冬であっても, 春が早すぎることはない.温暖化で季節の移ろいが多少は変化があるかもしれないけれど, 植物たちは自分の生き方を, 蕾や葉を開かせるタイミングを知っている. 人間だけがあくせく, 早まるか, 例年通りか, と気をもんでいる. 

前のブログにも書いたが, Mido邸の庭は10年ほど放置されていた(お宅は大変よ, と言われた庭だ). 草は刈ればなんとかなると思っていたが, 庭木はもう伸び放題. これはこれで良いのかな, と思ったけれど, 隣家(空き家のようだが)のスペースに侵入していたり, ガレージに車を入れる際ぶつかると, 息子が言いだして思いっきり木を伐採し始めたりで, これは大変, 私が何とかしなければ,と剪定なるものを始めるに至った. 

全くのド素人だけど, その昔, 農業試験場というところでパートをしていたことがあった. その時ちょっとだけバラと果樹園の梨と洋ナシの剪定をしたことがあった. もちろん職員の指示があってしたのだけれど, そのことを思い出しながらやってみた. 

放置された庭木はもうビックリするくらい枝が多くて, 絡み合って, おまけにつる性の植物も絡んでいて右手が腱鞘炎になりそうだった. 落としてある枝のその先にたくさんの枝が出てきている. 素晴らしい生命力. 病気になっていると思われる葉や枝は躊躇なく切った. でもそんな木が, 身長152cmの私より高い木が10本以上もある. やっぱり植木屋さん…, と頭を過ったけれど, とにかくできるところまでやってみよう. 葉が繁らないうちに. 


今日で3日連続剪定, 及び剪定した木の始末及び息子が伐採した木の処理. 終わらない. かなりの長期戦になりそう. 果樹園の剪定された木はお行儀よく整列され, 大きさ毎分けられていた. あんな風にまとめたかったのに, ごめんね, 我が家の庭木さん,ガサツ者の持ち主で. 

お引越をしたらヒバやヒノキを植えたいなぁ…とおもっていたことなんてどっかにいってしまった. 枝の剪定が終わったら休む間もなく下草刈だ. 人生は長い, 焦らず, ゆっくりと. 過ぎたるは及ばざる如し. 


ふーうっ, 疲れた, 飽きた. 空を見上げる. 

空はどこまでも続いていて, 雲は風に身を任せてる. 足元のカラスノエンドウが花を咲かせた. きっと大群で庭を襲ってくる. かわいい花だけど, あんまり庭を占領しないでね. 


後からわかったこと, 息子が伐採したのはボケの木. 棘があって痛かったと. 直径が3cmくらいあって, その木を小さく切るのは私. 手足が傷だらけです.



2024年4月3日水曜日

山の輪郭と春の兆し

 落葉樹の葉が落ちた山は, その形があらわになる. ちょっと表現が露骨だけれど, 私はその形を見るのがすきだ. たいていのお山は, こんもりとした丸形で, そこに木々がわんさと伸びている.

○○連峰とか△△峰とか大きく連なってそびえたつ山々はてっぺんがもう常に雪が根雪だったり, そもそも気温が低過ぎて木が無かったりと, 小さな山とは表情が違う. 

私のいう山とは主に里山のことだ. 

どんな斜面でも, 樹は太陽に向かってのびる. 伸び方は樹の種類によってそれぞれだろうけれど, ぐんぐん伸びるきもあれば, ゆっくりゆっくりもあるだろう. そんな木の元は枯葉で覆われていて, 一面茶色だ. 樹の色とほぼ一体化している. 葉が落ち切って, 日が伸び始めると枝先が少し少し赤らんでくる. それでも未だ山の稜線と樹との間は空が広がっている. 

山の稜線を見ていられるのはあとどれくらいだろう. やがて芽を出し, 葉を伸ばし, 空の空間がどんどん狭まってくる. 

そんな季節の移ろいを楽しむべく, 今日も日がくれた.


そして, 給湯器がついに設置された. 

さらば, 銭湯通い!

2024年4月2日火曜日

 4月になった. 春だ. 

日に日に太陽は光の威力を増してくる . 草木はエイエイオー!と芽を伸ばす. 

10年ほど放置されていた庭. 時折元持ち主がザっと草を刈っていたようだが, ススキが刈られたまま放置され, 生垣か花壇の囲みで使っていたと思われる木材が一か所に山積みになっていた. 当初は草の山と思い, レーキでかき集めようとしたら中から木材が, ほとんど腐りかけの木材が出てきた. 

雑草なのか芝生なのか, とにかく土はほとんど目にしない状態で草たちは芽を出してきた. 荒地とも見える庭だけれど, これはこれで良いかな…と思い始めている. 伸びてきたら刈ればいい. でもちょっと植えたいモノもあるから, その部分だけは耕そう. 

麗らかな春の日差しでそよ風にゆれる草木は, 生命力に溢れている. はかなさそうに見える植物でもしっかり根が張っている.  あるがままで, 自然にゆだねるその姿に, 斯くありたい, と思う. 


近隣は果樹園が多く, 選定された枝は, 脇にきれいに並べられて管理の丁寧さを感じる. 我が家の草刈りのあともそれに倣いたいものだ. 少しずつ枯れ草を取って行こう. 私の好きな庭のイメージは, そよ風に草がそよぐのっぱら.  とにかく焦らずにゆこう.


しずかな, しずかな春の日, 風が時おりスギ林をざわつかせる.