2023年12月30日土曜日

年の瀬なので…

 まもなく今年も終わり. だけど当たり前のように翌年がやってきてまた一年が始まる. そしてくどいけれど,我らの地球は引き続き自転を休む間なく, グルグル.  連鎖反応で私の思考もグルグル, そう私は地球と一緒に自転しながら生きている(もちろん私の思考の話). そう思うと自分の思考のクルクル度も納得いく. 


さて,一年の〆は第九で,という方は多いのだろうか.


彼(もちろんヴェートーベン)との最初の出会いは, 幼少期我が家にあった月光のピアノ演奏のレコード. ジャケットは学校の音楽室に飾ってある肖像画と同じだったと思う. 斜め前方を睨みつけてるような険しい顔.顔が怖くてそのジャケットを触ることも避けてた. ピアノを習い始めて,楽しき農夫,さらばピアノ,エリーゼのために,エコセーズ等いかめしい顔つきからは想像もつかない可愛らしい曲がたくさんあった.


そして, この第9. 多くの人を引き付ける. 引き付けられるのはエネルギーと希望を与えてくれるからだろう. 演奏を聴いている人の表情が手に取るように伝わる, 蕾だった花がゆっくりと開くように,喜びがじわじわと浸ってくるように. 

特に音楽に造詣があるわけでも,ヴェートーベンに強い思い入れがあるわけでもない. それなのに引き付けられ, 胸をあつくする. 

≪歓喜の歌≫として知られているこの曲, つい最近知ったことだけれど,@Livingで作曲家の三枝成彰氏が詳しくかかれていた.歌詞にはドイツ語で“Freide(喜び)”という言葉が使われているが,本来この詩を書いたシラーは“Freiheit(自由)”という言葉を使った. 当時は政治的に異端視され使用できなかったが, ベートーヴェンはその思想をメロディーに託したかった. 気になった方は記事を読んでもらいたい. 詳しく書かれている. 


知ってる,という方も多かろうとは思うけれど, Flash Mobでの演奏でお気に入りを紹介したい. 気になる方はどうぞ.


この作品は釘付けになるくらい感動的だった. 指揮者がまた存在感があった. 意思の強さを感じた. コメントで大学のプロフェッサーだと知った,おばあちゃんコンダクター. 実にパワフル. 


次の動画は子供たちの動きに目を奪われる. 素直な感情が行動に出ていてほほえましい.



そして, 大学生の第9.

かっこいいね, この雰囲気. 一番惹かれたのは, ティンパニー演奏の学生がアジア人, 日本人のように見えてならないことだ. 少し腰を沈めるように淡々と演奏をしている. 華やかさはないが存在感があった. 




0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム