地球システム
今年のカレンダーは今月を入れて残すところあと2枚.
おそらく全国的に,あるいは世界的に同じ様子だと思う.
が,何だろう,今日(11/3)の気温. 真南のこの部屋では26℃になった. 午前中に買い物とウォーキングに出かけたが,汗だくになった. 本当に11月なのか? 12人の月の精たちは11月担当の精を起こし忘れていないか?この時分は日中でも薄手のダウンジャケットを着たり,マフラーや手袋,ニット帽を身に着けていた. 今日は半袖の人も多かった.
現実に朝晩は冷え込み,暖房は必要. だけど日中のこの暑さは初秋ごろの陽気ではないだろうか. 季節感,というより季節の感覚が変わってきたのか. 今年の夏は異常な暑さだった,ではなくてこれから先も同じような状態になる. だらだらと夏が続き, 気が付くと真冬になっていて,春が駆け足で通り過ぎ,梅雨と夏が居座り続ける.
私には過酷な環境だ. 寒い地方への移住を検討しないとならないかもしれない.
今年の4月から家に居ながらにして授業を受けられるという,贅沢な講義を受けている.とりあえず1年申し込んだ.講義はほとんど前期,後期の半年で単位を取得できる. 仕事をしているし,集中力も心もとない状態なのでまず,2科目を申し込んだ. 前期めでたく合格し,後期また新たに2科目受けている.
申し込んだきっかけは,植物が大好きなので,その生態系を学問的に勉強したい,と思ったから. ちょうど思い描いていた項目があった. 内容を見てみると,項目の内容がさっぱりわからない. 想像しようにも本当に全く. これではだめだ,とランクを落とし,落とし,落としてやっと基盤科目,つまり高校卒業程度で,専門知識は不要というレベルにいきついた. 高校レベルの知識が私にあるのか,ということは置いといて. 文系で高校時代は理系,文系の選択がなかった変わった高校だったので,一応数3や物理,生物,科学等の授業は受けたがちんぷんかんぷんで,特に物理ははっきりお休み(お昼寝)タイムだった. 大学でも一般教養でなんか勉強した程度の記憶だ. そんな私が今回受けた講義は『自然科学』.
怖いもの知らず. 生物学,物理,化学,数学ともう一生お目にかかることはないだろうと思っていた,いや,存在を意識さえしていなかった学問と向き合うことになってしまった還暦の私. PC画面から拝見する講師陣は,ほとんどの先生が私と同年代. それなりに容姿は年を感じられるが,先生方の学問への情熱は全く年齢を感じさせない. むしろその情熱に長年の思慮と様々な環境への配慮,長く永く膨らませてきた研究への愛情が加わって,いっそう若さを感じさせるのかもしれない.
驚いたのは(私が勝手に思い込んでいたのだが)化学も,物理も,数学もすべて自然科学のカテゴリーであること. 化学,物理などは自然と対極にあって相容れない学問と思っていた. 個人の能力には個人差がある,キャパシティーはそれぞれだ. だけれど,学生時代私はとてももったいない時間の過ごし方をしたのではないか, この講義をうけて非常に後悔した. もし生まれ変わったら絶対に理系の人間になりたい,(生まれ変わりが人間ならば). そして科学の目で地球を,人生を考えたらなにか違って見えてはこないだろうか.
『地球システム』この講義で知った言葉だ.
化学の分野では.システムとは,互いに作用し合う要素の集合体と定義. 地球システムとは『地球を構成する互いに作用し合うサブシステムの集合体』. サブシステムとは,システムを構成する要素で, さらに小さなサブシステムの集まりで構成されている.
まさに人間の社会,そのものではないか?この地球システムという言葉にすっかいり魅せられてしまった. 地球も人も日々システムが作用しないとトラブルが起こる.
『自然科学』を学びながら, 人の社会をのぞいてみる, システムはきちんと作用しているだろうか,と.
いつかのブログでの『恩師の言葉』.地球規模で考え,身の周りのことから実践. 地球システムはまさにうってつけの概念だ.
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