お年頃の雑念
一日中雨かと思ったら15:00過ぎたころ晴れ間が出てきた.
お散歩がてら公園経由で銀行に通帳記帳しに行こう,と出かけた.
今日は雨上がりとはいってもまた蒸し暑くなっていて半袖姿の人が多い.
もうすぐ10月だのに.
銀行の帰りにスーパーに寄ってサツマイモを買う.
サツマイモご飯にする予定.
そろそろ始めようか,と公園を走っている人を見ながら思う.
今年の4月ごろから全く走らなくなった. それまでは週2,3回は40分くらいのジョギングをしていた. 疲れと体調不良で走る意欲がなくなった. しばらくして発熱と喉の痛み,関節の痛みで動けなくなった. コロナは陰性. 咽頭炎と診断された. 熱が下がっても体調は戻らず,働く気持ちも無くなって仕事を辞めた. 4日間寝た. 麦茶しか飲めなかった. 歩いて10分のスーパーに行って帰ってきただけで疲れて寝込んだ. どーした私,いくら自分にカツを入れても体は動かなかった. いや違う,動く気持ちが起こらなかったのだ.
これはだめだ,その気になるまで,動きたいと思うまで待つしかない,と自分に言い聞かせた.
今思えばあれはコロナだったんじゃないか,と.
それともメンタルが弱ってしまったのか.
いやいや, そういうお年頃なんだ. いくら平均寿命が延びたからといっても, 60歳は節目.半世紀以上この世で暮らしてきたんだ, 少し心身が崩れたとてたいしたことではない.
昨日一冊の本を読み終えた.
『人は愛するに足り,真心は信ずるに足る』中村哲 聞き手 澤地久枝 (岩波現代文庫)
今年の6月にドキュメンタリー映画を観た. タイトルはこの本と同じ. 日曜日だったが小さな劇場はいっぱいになった.
そういうお年頃,と言ってる私より一回り以上も年上のDr.中村はエネルギッシュでソフトで穏やかで心身ともにタフガイだった.
比べられるものではないことは重々わかっている. けれど, 目のまえにいる苦しんでいる人をほっておけない,何か良い方法はないかと手を差し伸べるこのDr.中村の生きる信念のようなものが私の心に沁みてきた.
優しさ, 親切, 思いやり, 表面的な言葉では言い表せないものが沁みてきた.
すごい方だな, 飄々としたその佇まいもまたその方の相手を思う懐の深さを思う.Dr.が糾弾に倒れた後も戦争は無くならない.
地球温暖化防止の一番は二酸化炭素削減ではなく戦争禁止だと確信する. 武器や戦いに必要なもの全てを難民や困っている地域に投資すれば,温暖化防止と世界平和が見返りにやってくる. 素晴らしい報酬だ. では具体的にどうすれば?そこが問題だ.
銀行がある通りにはモミジバフウの並木道. 場所によって葉の色づきが違う. ほんの1,2mだけで全然違う. ほとんどの葉はまだ緑色だったけれどところどころ真っ赤になっている葉もあった. 月の表面のような実もまだ青々していた.
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