2023年8月27日日曜日

山の気持ち,人間の都合

 被災地…昨今,毎年どの季節にも災害が起こり,

日本全国どこも被災地になりうるかように感じる.


東日本大震災の被災地に住んでいる .

震災から1年くらいたったころから,サイクリングをしていると

何か景色に違和感を感じるようになった.

その違和感の正体は,山が削られ,あるいは丸ごとなくなっていたことだった.


復興の名のもとに,建物がどんどん建てられていった.

どんどん木が伐採され,山が削られた.

復興って何だろう.

木を切られ削られた山は,地肌をさらされみじめにみえた.

泣いているように私には感じられた.


新しい建物を批判しているのではない.

ただあまりにも人間の都合を優先し過ぎではないか,と.

その地での生き物の生態系を思った.


それからしばらくして

イノシシや猿,熊等の人家付近への出没件数が圧倒的に増えた.

自然のバランスを思った.


ここ2,3年は山の頂上がギラギラ光っている光景を目にするようになった.

太陽光パネル.

山の表面がチタンの色で覆われている.

異質な光景に感じた.


人と自然との共存,共生.

良い方法は……どこに.



ヒマラヤスギの実とトウカエデの実




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