森と人の境界
年齢のせいか,過去を振り返ることが多くなりました.感情的でも感傷的でもなく,淡々と思い出す.人生のまとめの時期に入ったということでしょうか.
私は自然,特に森や林,草原のようなところで動き回るのが大好きです.
何をするでもなく,散策したり木を見て回ったり,
時には林道をロードバイクで走り抜けたり.
そうするとエネルギーが湧いてきて,自分が自由であることを実感します.
フィトンチットの香りに包まれたときは,
そこの空気と一体になったような心地になります.
梨木果歩さんの”エストニア紀行”の中でこのような文があります.
人が森の入るときは,森もまた人に在る.現実的な相互作用 一人の出す二酸化炭素や持ち運ぶ菌等が森に影響を与え,人もまたフィトンチット等を受け取る一 だけでなく,何か,互いの浸食作用で互いの輪郭が少しぼやけてくるような,そういう個と個の垣根が無くなり,重なるような一瞬がある.生きていくためにそういう一瞬を必要とする人がいる.
生きていくためにそういう一瞬を必要とする人がいる…
読みながら深くうなずき,うれしくて,感激して,
心がじわじわとあたたまって満ち足りたようでした.
雑木林とは原生林ではなく,人の手が入った自然林だと,最近しりました.老後は雑木林を購入し,下草を刈る等手入れをし,木の実を拾ったり,花を摘んだり,思う存分我が林を愛でたい,私の夢です.
ローズマリーは自宅のもの,ドングリは目の前の公園で.
台風により強風で楢の小枝が若い実を付けたままあちこちに落ちていました.
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